偏差値75であれば、国内でも最難関の大学・学部を目指せます。偏差値75以上の人は全国でも少なく、非常に高い学力を持っているといえるでしょう。ただし、偏差値80以上の大学もあるため、場合によってはさらに上を目指すことになります。ここでは、偏差値75以上では、「どのような大学を目指せるのか」「偏差値を上げるために何をすればいいのか」について詳しくご紹介します。
偏差値75の人の割合とは

偏差値75を取る人は、全国トップレベルの学力を持っています。最難関校の中でも難関な学部も合格圏内に入っており、まさに行きたい大学・学部へ自由に行けます。
自分の偏差値を調べる場合は、次の計算式を利用しましょう。
(点数-平均)÷標準偏差×10+50で算出できます。
標準偏差は試験ごとに異なるため、自分の偏差値を知りたいときには事前に調べておく必要があります。
それでは、偏差値75の人は上位何%で何人に1人の割合でいるのか、以下の表を確認していきましょう。
偏差値 | 上位何%か | 何人に1人か |
---|---|---|
30 | 98% | 30 |
40 | 84% | 40 |
50 | 50.00% | 2.0 |
60 | 15.87% | 6.3 |
70 | 2.28% | 44.0 |
71 | 1.79% | 56.0 |
72 | 1.39% | 71.9 |
73 | 1.07% | 93.2 |
74 | 0.82% | 122.0 |
75 | 0.62% | 161.0 |
76 | 0.47% | 214.5 |
77 | 0.35% | 288.4 |
78 | 0.26% | 391.4 |
79 | 0.19% | 536.0 |
80 | 0.13% | 740.8 |
偏差値75以上の人は、センター試験で900点中870点程度となります。東大合格者であっても、870点を超える人はほとんどいないといわれています。それだけ、偏差値75はトップレベルということです。全国の名だたる一流大学の中でも、一流の学部が偏差値75あたりとなっています。
偏差値70あたりでも十分に難関校を狙えますが、偏差値75の方が合格率は高くなります。また、偏差値70は上位2.28%なのに対し、偏差値75は上位0.62%と、大きな差があります。
偏差値75の大学と学部を紹介

偏差値75ジャストの大学・学部を国公立と私立、文系と理系に分けてご紹介します。どれも名の知られている一流大学のため、驚く方が多いのではないでしょうか。なお、偏差値のデータは以下のサイトを参考にしています。
国立大学(文系)
国公立の文系の大学・学部の中で、偏差値75ジャストの大学・学部をご紹介します。偏差値75以下には名だたる有名大学が並びますが、偏差値75ジャストの大学・学部は、それほどありません。
<国公立大学文系・偏差値75の大学・学部>
・一橋大(法)
・一橋大(経済)
・一橋大(商)
・一橋大(社会)
・大阪大(文)
・大阪大(法)
上記のように、一橋大学の中でも複数の学部が該当します。
国立大学(理系)
偏差値75ジャストの国公立大学の理系大学・学部をご紹介します。
<国公立大学文系・偏差値75の大学・学部>
・北海道大(医-医)
・東北大(医-医)
・筑波大(医学群-医学類)
・千葉大(医-医)
・名古屋大(医-医)
・京都大(薬)
・神戸大(医-医)
・九州大(医-医)
・京都府立医科大(医-医)
・大阪市立大(医-医)
上記のように、全国各地に理系の大学・学部があります。多くは医学部や薬学部となっています。医学部や薬学部は基本的に偏差値が高いため、入学には高い学力が必要です。
私立大学(文系)
私立大学の文系で偏差値75ジャストの大学・学部をご紹介します。
<私立学文系・偏差値75の大学・学部>
・国際基督教大(教養)
・上智大(国際教養)
・立教大(異文化コミュニケーション)
・早稲田大(教育)
上智大学や立教大学、早稲田大学など名だたる有名校が偏差値75に該当します。学部によって偏差値は異なりますが、いずれの大学も偏差値75あたりになれば、多くの学部が合格圏内となります。
私立大学(理系)
私立大学の理系で偏差値ジャスト75の大学・学部をご紹介します。
<私立学理系・偏差値75の大学・学部>
・自治医科大(医-医)
ここで紹介しているのは偏差値75ジャストの大学・学部のため、実際には合格圏内の大学・学部が複数あります。
最難関!偏差値75以上の大学

偏差値75以上になると、最難関の大学・学部への合格が現実的となります。最難関の大学・学部は数も限られてきて、一部の人しか合格できません。ここでは、国立と私立の大学で偏差値75以上の大学をご紹介します。
国立大学
国立大学で偏差値75以上の大学・学部を文系と理系に分けてご紹介します。
<国立大学文系・偏差値75以上の大学・学部>
・偏差値80…東京大(文科一類)
・偏差値79…東京大(文科二類)
・偏差値78…東京大(文科三類)
・偏差値77…京都大(法)
・偏差値76…京都大(文)
・偏差値76…京都大(経済-経済経営)
・偏差値76…京都大(教育-教育科)
・偏差値76…京都大(総合人間-総合人間)
<国立大学理系・偏差値75以上の大学・学部>
・偏差値78…東京大(理科三類)
・偏差値77…京都大(医-医)
・偏差値76…東京大(理科一類)
・偏差値76…東京大(理科二類)
・偏差値76…東京医科歯科大(医-医)
・偏差値76…大阪大(医-医)
国内でも最難関と呼ばれている東京大学と東京大学の学部が多数リストに上がっています。東京大学の文化三類と理科三類は、国公立大学の中で最も偏差値が高い学部として知られており、他の学部とは一線を画しています。偏差値が高くなるほどに、偏差値を1上げるために多くの勉強量が必要となるため、理科二類に合格しても、理科三類にも合格できるとは限りません。
東京大学と京都大学を除くと、偏差値75以上の国公立大学は、大阪大学の医学部のみです。医学部の難易度の高さはよく知られていますが、その中でも特に難易度が高くなっています。このように、偏差値75になると、難関の中でもさらに難関の大学・学部を狙えます。
私立大学
私立大学で偏差値75以上の大学・学部をご紹介します。日本を代表する有名大学が名前をつらねています。
<私立大学文系・偏差値75以上の大学・学部>
・偏差値83…慶応義塾大(法)
・偏差値82…慶応義塾大(経済)
・偏差値82…早稲田大(政治経済)
・偏差値81…早稲田大(法)
・偏差値81…早稲田大(商)
・偏差値81…早稲田大(国際教養)
・偏差値80…早稲田大(社会科)
・偏差値79…慶応義塾大(文)
・偏差値79…慶応義塾大(総合政策)
・偏差値79…早稲田大(文)
・偏差値78…慶応義塾大(商)
・偏差値77…早稲田大(文化構想)
・偏差値76…上智大(法)
<私立大学理系・偏差値75以上の大学・学部>
・偏差値76…慶応義塾大(医-医)
慶応義塾大学や早稲田大学、上智大学の法学部などが偏差値80前後となっています。国公立大学よりも偏差値がさらに高くなっているため、偏差値75でも合格が難しいでしょう。偏差値が高くなるほどに、偏差値を上げることが難しくなるため、偏差値83の慶応義塾大学法学部や経済学部、早稲田大学政治経済学部に合格するには、さらなる勉強が必要です。
また、単に勉強量を増やすのではなく、問題の正解率を上げるために、応用問題の復習など現状の学力をより高める工夫が大切です。偏差値75はセンター試験で900点中870点ほどを取るレベルのため、ほぼ満点を目指すことになります。
難関大学を目指すならその学校に合った勉強法がある

偏差値60を超えたあたりから、自分の志望校の問題傾向に合わせた学習が必要となります。単なる基礎知識や応用力を高めるだけでは、本番でうまく対応できないでしょう。どのような問題が出題されるのかを把握したうえで、正解率を上げられるように、繰り返し問題を解くことが大切です。
具体的には過去の問題集を読み解き、傾向と対策を練ります。出題の系統が急に大きく変わることは、基本的にありません。しかし、複数の大学を受験することがほとんどのため、大学ごとに非常に広範囲の問題をカバーすることになります。
難関大学を目指すのであれば、やみくもに勉強するのではなく、工夫して効率的に勉強することを意識しましょう。どのような勉強法や学び方がいいのか、ご紹介します。
目指す大学の現役生から学ぶことがおすすめ
受験勉強とは、単に勉強することではなく、志望校の情報を集めることも含めて受験勉強といいます。自分が目指す大学の現役生に詳しい話を聞くことで、結果的に合格率が上がるでしょう。現役生に話を聞いた方がいい理由は次のとおりです。
<理由>
・受験校の傾向・対策が分かりやすい
・受験してから時間がたっていないので問題傾向が急に変わる心配は少ない
・身近な先輩として実体験として失敗したこと・成功したことを聞くことができる
・希望大学の実態を知ることができる
・実際に合格している人を目の当たりにすることでモチベーションが上がる
上記のように、実際に合格している人から話を聞くことで、鮮度が高い情報を得られます。つまり、直近の問題の傾向がわかるため過去の問題集よりも精度が高い傾向と対策ができ、受験の失敗談や成功談などから、合格に向けて、より適切に行動できるようになるでしょう。停滞しがちな希望校へのモチベーションも上がります。
理解・再構築・記憶に配慮して1冊の参考書を完璧にしていく
複数の参考書や過去問に手を出すのではなく、1冊の参考書をやり込み、完璧にしていくことが大切です。複数の参考書を使うと問題の傾向がそれぞれ異なるため、結果的に自分の得意分野を作れなくなる可能性があります。1冊の参考書をしっかり理解し再構築したうえで復習することで、その参考書に書かれていることを完全に自分のものにできるでしょう。
このように、1冊の参考書を完璧にすることを日ごろから心がければ、受験本番に差し掛かるころには、本当の高い学力を得られているはずです。中途半端に複数の参考書などを理解しても、本番で活用できない可能性があるため参考書等の使い方注意しましょう。
まとめ
偏差値が75に到達すると、多くの有名難関校が合格圏内となります。志望校の情報を集めて、傾向と対策を練って学習を進めていきましょう。また、偏差値80以上の大学を志望する人は、勉強方法に工夫が必要になるでしょう。この場合、現役大学生の話を聞いたり、参考書や問題集の使い方などへのさまざまな工夫が合格への重要な鍵となります。偏差値75を目指す人も、それより上を目指す人も、志望校に合格できるようにしっかりポイントを押さえていきましょう。