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通信制高校はやめとけと言われる理由とは?メリット・デメリットや向いている人・向いていない人の特徴を解説

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通信制高校は、全日制や定時制の高校とは異なり、主にオンライン等で学習を進めて高校卒業資格を得ます。あまり主流ではないためネガティブな意見も多く、「やめておいた方がいいのでは」と迷うことも多いでしょう。

しかし実際のところ、通信制高校には向き・不向きがあり、正しく理解したうえで選べば大きな可能性を広げられる選択肢でもあります。

本記事では、デメリットや注意点を踏まえながら、後悔しない学校選びのポイントやよくある疑問について分かりやすく解説します。

目次

「通信制高校はやめとけ」と言われる理由

「通信制高校 やめとけ」と言われる背景には、ネガティブなイメージや誤解が少なからず存在します。しかし、その多くは“向き・不向き”を理解しないまま語られているケースもあります。

まずはなぜそのように言われるのか、代表的な理由を整理していきます。

大学進学が難しいと言われている

通信制高校は自宅学習が中心であるため、「学力が伸びにくい」「受験対策が弱い」といった印象を持たれがちです。実際、全日制と比べると授業時間が少ない学校もあります。

しかし近年では、大学進学に特化したコースを設けている学校も増えており、難関大学への合格実績を出しているケースもあります。進学が難しいのではなく、「自主学習が前提になるため、本人の取り組み方次第で差が出やすい」というのが実情です。

卒業率に落とし穴がある

通信制高校は入学のハードルが比較的低い一方で、自己管理ができないと単位を落としやすい傾向があります。そのため、「入学はしやすいが、卒業が難しい」と言われることがあります。

レポート提出やスクーリング(面接指導)にきちんと参加できない場合、留年や退学につながる可能性もあります。サポート体制が整っているかどうかが、卒業率に大きく影響します。

就職目的だと厳しい可能性がある

新卒採用では、いまだに全日制高校卒を前提にしている企業も一部存在します。そのため、「就職で不利になるのでは」と不安視されることがあります。

ただし、現在は学歴よりもスキルや人柄を重視する企業も増えています。専門コースで資格取得や実務スキルを身につければ、就職で強みになることもあります。就職を目指す場合は、キャリア支援が充実している学校を選ぶことが重要です。

学費に関する誤解がある

「通信制は安い」というイメージがありますが、私立の通信制高校ではコースによって学費が高額になることもあります。特に専門コースやサポート校を併用する場合、想定以上の費用がかかるケースもあります。

学費だけを見て判断すると、後から「思っていたより高かった」と後悔する可能性があるため注意が必要です。

通信制高校のメリット|通信制だからこそ得られる価値とは?

一方で、通信制高校には全日制にはない大きな魅力があります。近年、あえて通信制を選ぶ生徒が増えているのも事実です。

自分のペースで学習できる

通信制高校の最大の特徴は、時間の自由度が高いことです。体調や生活リズムに合わせて学習を進められるため、不登校経験がある生徒や、芸能・スポーツ活動と両立したい生徒にも適しています。

「毎日朝から登校するのがつらい」という人にとっては、大きなメリットになります。

専門コースでスキルが身につく

近年は、IT・プログラミング、デザイン、美容、eスポーツなど、専門スキルを学べるコースを設ける学校も増えています。高校卒業資格と同時に、将来に直結するスキルを身につけられるのは大きな強みです。

早い段階から将来を見据えた学びができる点は、通信制ならではの価値といえるでしょう。

総合型選抜や推薦入試で有利になるケースも

大学入試では、学力試験だけでなく、活動実績や自己PRが評価される総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試が増えています。

通信制高校での自主活動や専門分野への取り組みが評価されることもあり、必ずしも不利とは限りません。主体的に行動できる生徒にとっては、むしろチャンスが広がる場合もあります。

通信制高校のデメリット|入学前に知っておくべき現実

通信制高校は自由度が高く自分のペースで学べる点が魅力ですが、その裏側には入学前にデメリットも知っておくことが大切です。パンフレットや公式サイトではメリットが強調されがちですが、実際の学校生活を具体的にイメージしておくことが必要です。

人との関わりが少ない

通信制高校は毎日登校する全日制高校とは異なり、登校日数が少ないです。年に数回のスクーリングのみという学校もあり、クラス単位で長時間一緒に過ごす機会はほぼありません。

そのため、「友達と毎日顔を合わせたい」「クラスの一体感を感じたい」という人にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。昼休みに友人と談笑したり、放課後に部活動に励んだりといった“いわゆる高校生活らしさ”は、基本的にあまり期待できません。

もちろん、交流イベントや部活動を用意している学校もありますが、参加は任意であることが多く、積極的に動かなければ人間関係は広がりにくい傾向があります。人との関わりを重視する人には向いていないでしょう。

自宅学習が多く、モチベーション維持が難しい

通信制高校では、レポート提出やオンライン授業など、自宅学習が中心となります。時間割が細かく決められていない学校も多く、学習スケジュールを自分で管理しなければなりません。

最初は「自由でいい」と感じても、次第に生活リズムが乱れたり、後回しにしたレポートが溜まったりすることがあります。締切直前に慌てて課題をこなす状況が続くと、学習の質も下がり、単位取得が難しくなる可能性もあります。

特に、これまで周囲のサポートや強制力によって勉強してきた人にとっては、環境の変化が大きな負担になることがあります。通信制高校では「やるか、やらないか」が自分次第であるため、モチベーションを維持する力が重要です。

学校ごとのサポート体制に差がある

通信制高校は学校数が増えている一方で、サポート内容には学校ごとに大きな差があります。担任が定期的に連絡をくれる学校もあれば、基本的に自己管理に任せるスタイルの学校もあります。

進学指導や就職支援、メンタルケアの体制も学校ごとに異なっており、カウンセラーが常駐している学校もあれば、相談機会が限られている場合もあります。

そのため「通信制高校ならどこも同じ」と考えて金額を中心に選ぶのではなく、具体的なサポート内容、面談の頻度、学習フォローの方法などを細かく確認しましょう。学校選びを誤ると、「こんなはずじゃなかった」と感じる原因になりかねません。

通信制高校が向いている人の特徴

通信制高校は、環境が合えば大きく力を伸ばせる場所です。どのような人に向いているのかを整理してみましょう。

明確な目標や夢があり、時間を有効活用したい人

将来の目標がはっきりしている人にとって、通信制高校の自由度は大きな武器になります。たとえば、芸能活動やスポーツ、資格取得、起業準備などに時間を使いたい人にとっては、登校日数の少なさがメリットになります。

「将来〇〇になりたい」「この分野を極めたい」という軸がある人ほど、空いた時間を有効に活用しやすく、通信制の環境を最大限に活かせます。

集団生活よりも、個別の学習環境で力を発揮できる人

大人数の教室では集中しづらい人や、自分のペースでじっくり取り組みたい人にも通信制は適しています。周囲と比較される環境が苦手な人にとっては、精神的な負担が軽減される場合もあります。

静かな環境でコツコツ取り組むことが得意な人にとっては、むしろ効率的に学習を進められるでしょう。

自己管理能力がある人

通信制高校で成功するかどうかを左右する最大のポイントは、自己管理能力です。レポートの締切管理、試験対策、生活リズムの維持などを自分でコントロールできる人は、安定して単位を取得できます。

「今日はやるべきことをやったか」と自分を律する力がある人は、通信制でも十分に成果を出せます。

通信制高校が向いていない人の特徴

次に、通信制高校が向いていない人の特徴を説明していきます。

毎日登校し、仲間と切磋琢磨することで伸びるタイプの人

友人との競争や協力が刺激となり、成長できるタイプの人は、全日制高校のほうが合っている可能性があります。日々の学校生活そのものがモチベーションになる人にとっては、登校日数の少なさが物足りなく感じることがあります。

また、学校内で友達を作って高校生らしい生活をしたい人などにも向いていないと言えるでしょう。

誰かに指示されないと勉強ができない人

常に先生や保護者から指示を受けて行動するタイプの人は、通信制の自由度が裏目に出ることがあります。課題の提出を忘れたり、学習が後回しになったりするリスクが高まるためです。

外部からの強制力が必要な人は、サポートが手厚い学校を選ぶか、全日制を検討するのも一つの選択です。

運動会や文化祭などイベントを重視したい人

学校行事や部活動を通じた思い出作りを重視する人にとっては、通信制高校では物足りなさを感じる場合があります。イベントの規模や頻度は学校によって異なるため、「高校生活らしさ」を重視する人は慎重に検討する必要があります。

通信制高校は、決して「やめとけ」と一括りにできるものではありません。しかし、向き・不向きがはっきり分かれる環境であることは確かです。入学前にデメリットを正しく理解し、自分の性格や目標と照らし合わせることが、後悔しない進路選択につながります。

後悔しないための通信制高校の選び方

通信制高校は学校ごとに特色やサポート体制が大きく異なるため、「どこを選ぶか」によって満足度が大きく変わります。「思っていた学校生活と違った」と後悔しないためには、事前の情報収集と比較検討が欠かせません。ここでは、失敗を避けるために確認すべきポイントを解説します。

通学スタイルを確認する

通信制高校といっても、通学スタイルは一律ではありません。大きく分けると、以下のようなタイプがあります。

・年に数回〜月数回のスクーリング型
・週1〜3日通学型
・週5日通学型(ほぼ全日制に近いタイプ)
・オンライン中心型

「通信制だから毎日登校しなくてよい」と思って入学したものの、実際は週5日通学が必要だった、あるいは逆に「もっと通いたかったのに登校日が少なかった」というミスマッチも起こり得ます。

自分が求めている生活リズムを具体的にイメージし、無理なく続けられる通学頻度を選ぶことが重要です。可能であれば学校説明会や体験授業に参加し、実際の雰囲気を確認すると安心です。

勉強やメンタルケアなどのサポートを確認する

通信制高校では、自主性が求められる一方で、どれだけサポートを受けられるかが卒業のカギを握ります。特に確認したいのは、以下のような点です。

  • レポート指導の方法(対面・オンライン・個別対応など)
  • 担任との面談頻度
  • 進路指導や受験対策の内容
  • カウンセラーの有無
  • 不登校経験者への支援体制

「困ったときに相談できる環境があるか」は非常に重要です。パンフレットに「手厚いサポート」と書いてあっても、具体的にどのような支援を受けられるのかを確認しなければ実態は分かりません。

特に、メンタル面に不安がある場合は、カウンセリング体制や少人数制の有無などもチェックしておきましょう。

進学率や進学先をチェック

大学進学を希望している場合は、進学実績の確認が欠かせません。ただし、単に「進学率〇%」という数字だけを見るのではなく、以下の点も確認することが大切です。

  • どのレベルの大学に進学しているのか
  • 総合型選抜や推薦入試の実績はあるか
  • 受験対策講座はあるか
  • 予備校との連携はあるか

通信制高校の中には、進学特化型のコースを設けている学校もあります。一方で、進学は基本的に自己努力に任せている学校もあります。自分が目指す進路に対して、十分なサポートが受けられるかを見極めましょう。

学費の安さだけで選ばない

通信制高校を検討する理由の一つに、「学費が比較的安い」という点があります。確かに公立の通信制高校は費用を抑えられる傾向がありますが、私立の場合はコースやサポート内容によって大きく変動します。

注意したいのは、「基本授業料は安いが、別途サポート費用やコース費用がかかる」というケースです。結果的に、想定以上の費用になることもあります。

学費を見る際は、以下を確認しましょう。

  • 年間総額はいくらか
  • 追加費用はあるか
  • 教材費やスクーリング費用は含まれているか
  • 就学支援金を利用した場合の実質負担額

安さだけで判断すると、サポート不足やミスマッチにつながる可能性があります。費用と内容のバランスを総合的に考えることが重要です。

通信制高校に関するよくある質問

ここでは、通信制高校を検討する際によくある疑問にお答えします。

全日制からの編入だと卒業時期が遅くなりますか?

必ずしも遅くなるとは限りません。これまでに取得した単位が認定されれば、同級生と同じタイミングで卒業できる可能性があります。ただし、単位数が不足している場合や履修条件が合わない場合は、卒業時期が延びることもあります。事前に単位認定の詳細を確認することが大切です。

通信制高校から全日制に転入することは可能ですか?

制度上は可能ですが、受け入れ先の学校に空きがあることや、成績・出席状況などの条件を満たしている必要があります。地域や時期によって対応が異なるため、希望する場合は早めに相談しましょう。

通信制高校は不登校経験があっても受け入れてもらえますか?

多くの通信制高校では、不登校経験のある生徒を積極的に受け入れています。むしろ、不登校からの再スタートの場として選ばれることも多いです。学校によっては、少人数制や個別対応を重視しているところもありますので、自分に合った環境を選ぶことが重要です。

通信制高校でも就学支援金は使えますか?

はい、一定の所得条件を満たせば、就学支援金制度を利用できます。公立・私立どちらの通信制高校でも対象となります。ただし、支給額や実質負担額は学校や世帯収入によって異なるため、詳細は各校に確認しましょう。

公立と私立の通信制高校の違いは?

公立は学費が比較的安く、必要最低限の学習サポートが中心となる傾向があります。一方、私立はコースの種類が豊富で、進学支援や専門教育、メンタルサポートなどが充実しているケースが多いです。その分、学費は高めになることがあります。

「費用を重視するのか」「サポートや専門性を重視するのか」によって、選ぶべき学校は変わってきます。

まとめ

通信制高校は、「やめとけ」と言われることもありますが、それは選び方を間違えた場合や、自分に合わない環境を選んでしまった場合に起こりやすい問題です。

後悔しないためには、通学スタイル、サポート体制、進学実績、学費の総額などを総合的に比較し、自分の性格や目標に合っているかを冷静に判断することが不可欠です。

大切なのは、「周囲がどう言っているか」ではなく、「自分にとって最適な環境かどうか」です。正しい情報をもとに選択すれば、通信制高校は可能性を広げる選択肢になり得ます。進路は人生を左右する大きな決断です。だからこそ、焦らず丁寧に検討し、納得のいく選択をしてください。

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