リフレクションの効用
指導者が常に意識しなければならないのは、「なぜ?」このテキストを使用し、「なぜ?」この単元を理解しなければならないのか、シラバスを見据えた指導をしてほしいのである。
この単元を理解していないと次にどこでつまずくことになるのか、それは連続したシラバスを見据えて授業計画を立てると、とてもよくわかる。
そして、それを言葉にだして、「ここで理解してないと、来年習う●○の件で困るから」と話し、債務の先送りはしてはいけない大切さは伝えなければならない。先を見据えた話ができることが指導者だからこそのポイントである。
そして、レッスンレポートにも、本人へのメッセージも踏まえたうえで、必ず丁寧に書いてあげよう。これほど、力づけられることはないのだ。
指導者側はこれを書くことと、思考レベルのリフレクション(ふりかえり・内省)を同時に行ってほしい。本当に生徒側に伝えることができたのか、その様子をしっかりと見ながら話せたか、当日の授業の進行をふりかえりながら、少し不安な個所があれば、補填する形でこのレッスンレポートを活用してほしい。
アメリカの教育学者リシュルマンによると、リフレクションしない教師は、30年教師の経験があろうが、新米教師が30回授業をしたのと同じである、とリフレクションの効用を強調された。
実は、別に教師だけに言えるのではなく、全ての仕事においてリフレクションはても重要である。人は、ふりかえりなくして、成長しない。