叱る
オンラインのレッスンではなくても最も難しいのが「叱咤」であるのに、インターネットでつながっている画面に向かって「叱る」ことができるのか?と思う人が、当然おられるだろう。
そのうえ、私たちの世代の人に比べて、それでなくても今の子どもたちは喜怒哀楽がない世代とも言われるし、「怒る」ことも少ないので、叱ることも叱られることも慣れていない。
今、学校の現場でも問題となっている体罰だけは、オンラインだけに保証しても安全だが、言葉の暴力は存在するから注意は必要だが、本当に「叱る」ことは難しい。
特にスポットで入ったオプションレッスンで、今日のレッスンで聴くべき内容が明確な場合は、説教も叱咤も必要ないだろうし、互いのラポールも築けていない者同士で、そのようなやりとりは時間の無駄にもなる。
だが、オプションレッスンでも何度か顔を合わせた者同士のやりとりでは、チューターは慣れていなくても、本気で目の前の受講生のことを想いやってほしい。その結果、怒る必要があれば、本気で声を出してほしい。
人はどんな綺麗な言葉より、本気の言葉に動かされる。
きっと、自分の学生時代を思い出しても、必ず、そんな先生との出会いがあったと思う。
本気の延長にプリントを用意したり、叱ったり、自分の生き方を話したり、そんなことが起こる。
リアル授業ではなくても、オンラインでも、気持ちを伝えることは十二分に可能なことを知ってほしい。