読書感想文の書き方
夏休みの宿題と言えば、絵日記や読書感想文で、後回し、後回しとなり、夏休み最後に慌てて書いたことを思い出す人も多いもかもしれない。
このような文章を書くのに、家庭教師をつけるなんて、馬鹿らしい、自分でできるはず、と思っている方はどうぞ、エイドネットの広報でも何でもなく、私の言葉に耳を傾けてほしい。
実のところ、これから先、大学に進学しても理系であってもレポート作成に追われていくし、留学すれば、尚更、”essay”と称した個人的観点を簡潔にまとめた散文ばかりが宿題となるはずだし、社会に出ても、とにかく、研修とその後のレポート、或いはプレゼン資料作成や研究成果のまとめなど、文章をまとめていく作業を数えれば枚挙に暇なしである。
ところが、なぜか、学校では夏休みなどの宿題とはされるが、その書き方指導を徹底しているという話は殆ど聞かない。
とても、とても重要なテーマであるとまずはご認識頂きたい。
小欄のような駄文、拙文を毎日アップしている私が書くのもおこがましいことであるが、そこはご容赦頂き、私なりの持論を展開したい。
最も重要なことは、具体的な書き方、スキルの前に心構えにある。それは、「人様に読んで頂く」ということを前提にしているので、その「配慮、優しさが大きな課題」だと指導者は教えてほしい。
読んで頂くには、丁寧な文字で書いていなければならないし、読みやすくするために、改行した箇所で1マス落として書かなければならない。当然、誤字、脱字も極力無いようにチェックもしなければならない。これらは、全て、読んでくれる人への「優しさ、配慮」だと思うよう、指導してほしい。
そして、そのスキルを身につける一番の方法は、まずはパクル、そう、模倣することお薦めしたい。
今は有り難いことに、模範感想文や模範作文、模範論文が多くアップされている。(極力、読書感想文のためには、原稿用紙の形でアップされているものをさがしてほしいが)
これらの中から、自分に合ったものを見つけ、まずは、そのまま、視写させることである。そして、完成したその原稿用紙全体を「美しい形」として、認識させてほしい。
これをエイドネットの場合、ノートカメラで写し取ったものを映してチューターがチェックするのである。
この単純作業をまずは繰り返して、形の良い作文はどんなものか、ということを中身ではなく、姿としてとらえさせるのである。
これは小学生でも、中学生でも、高校生であっても、したことのない人はチューターについてもらって、見てもらってほしい。
模倣こそが、「学ぶ」の語源「まねぶ」であり、学習の一歩目である。疎かにできないエクササイズである。
本当は、読書感想文だけでなく、数学の証明問題もまずは読んで頂くための綺麗な形を模倣して写すことから始めると、コツがつかめていく。