レディネスの法則

教育心理学を学ぶと基礎用語とも言える有名な「レディネス(準備)の法則」にお目にかかる。今から100年ほど前にアメリカのソーンダイクによって提唱された法則である。

簡単に言えば、学習者が未成熟で準備ができていない状態であれば、学習に効果が出にくいということである。

色々な意味でreadiness(準備)はチューター(家庭教師)にとっても、受講生にとっても重要である。

効果あるレッスンでのレディネスを掴むこともチューターにとっては必須だと認識してほしい。

要するに、受講生の学習状況であり、そのためには、事前にチューターはこれまでの受講生のレッスン履歴をレッスンレポートで把握しておかなければならない。

・どの程度の理解度で進行してきたか

・やる気などメンタルな面での問題はないか

・何に興味があるのか

・宿題には何か出ていたか

・これまでのその教科の基礎力はどの程度か

全てが推察できないかもしれないが、受講生のレディネスを把握することがチューターのレディネスである。

そして、次にもこの受講生を指導してあげたいという気持ちが生まれたなら、次につながるレディネスを指示してあげてほしい。

それは、これまでにも小欄でお伝えしてきた環境整備ももちろんであるし、自分自身の経験で効果的であったやる気を起こさせる話であったり、今日のレッスンのポイントをまとめて理解し、次への課題を指示してあげてほしい。

試合の臨むのに、準備体操も無しに本番はないのと全く同義である。

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