レッスンする知識
名選手であっても名監督になかなかなれないのは、なぜだろうか?
その答えは、レッスンするための知識は3系統が合致して成立することを知らないからである。
1.教材内容についての知識
2.教材内容を伝える知識
3.受講生についての知識
教えるには、1が重要であるのは間違いないが、殆どの人たちは1の比重が高いと考えている。
実は、1.2.3.の3系統の比重は同等だと考えた方が良いのである。
1が理解できているのは、よほどの推薦入試でない限り大学に入学できる力であったり、センターテストの各教科の点数であったり、英語ならTOEICのスコアなどで推し測ることは可能である。
ところが、それを伝えるためには自分の知識だけでは難しいことに教えると直面する。これまで何度も触れたことだが、理解できない受講生が悪いということだけは絶対にないのである。知識の伝え方に工夫がされていないと考えるべきなのである。
例えば、TOEICで800を超えれば、一応、国際部門でも何とか仕事ができるレベルの目安だと考えられるが、超えているから仕事ができるわけではないし、と言っても超えないとまともな仕事はできないだろう。
要するに、例えば、TOEICで500も超えていないのに、英語を高校生に教えるには基礎的な力はないと言えるが、超えているから良いチューター(家庭教師)になれるわけでもないということである。
そして、3.の系統も知識としては重要である。
だから、オプションレッスンであっても、事前に受講生の履歴であるレッスンレポートは読んでおかなければならないし、可能ならば、回数を重ねて、相性が合えば、ベーシックレッスンをお薦めしたい。
エイドネットでは、この系統3を補うために、各受講生には担当する教育コーチがついているのである。