偏差値を5上げる!今日からできる大学受験の勉強法
模試の結果を見て、「合格圏内までわずかに届かない…」という受験生も多いのではないでしょうか。では、もしも偏差値を5上げることができたらどうでしょうか?合格が難しいと思っていた志望校も合格圏内に入ることができるかもしれません。もしくは、ワンランク上の大学を目指せるという人もいるでしょう。そこで今回は、実際に偏差値を5上げるための勉強法についてご紹介します。
偏差値を5上げるために必要な点数は?
大学受験に必ずついてまわるのが偏差値です。模試の結果と偏差値が気にならない受験生はほとんどいないはずです。ただ、その意味や偏差値を知ってどのように対策をすれば良いのかまでは、深く考えたことがないという人も多くいるでしょう。偏差値と偏差値を5上げるために必要な点数について見てみましょう。
そもそも偏差値とは?
今よりも偏差値を5上げる場合には、具体的に何点をプラスしてとる必要があるのでしょうか?
そもそも偏差値とは、試験を受けた人の中で自分が相対的にどのレベルにいるのかを示した数値です。受験者の平均点と同じ点数をとることができれば偏差値が50となります。試験によって内容も受験者も異なるため偏差値は試験ごとに変わります。もし、100点中30点しかとれなかったとしても、平均点が20点の場合は偏差値も高くなるため、一概に何点とれば偏差値が5上がるということは言い切れません。あくまで偏差値はその試験における結果であるため、仮に偏差値が高くても当日に失敗する恐れはもちろんあります。偏差値はあくまで目安として捉えるようにしましょう。
偏差値が5上がるためには何点必要?
偏差値を5上げるための点数は、標準偏差を求めることで算出することができます。標準偏差とは受験者の点数のバラつきを示す数値です。ただ、おおよその偏差値は次の公式を使うことで導くこともできます。
50+(自分の得点-平均点)÷2=偏差値
模試の結果を参考に、公式に平均点を入れて計算してみましょう。偏差値の部分には今回の模試の自分の偏差値よりも5高い数を入れます。例えば、今回の偏差値が50だった場合は55と入れてください。そして、両辺の数が等しくなるように計算すると、その偏差値に必要な得点を算出することができます。
ただ、受ける試験によって偏差値は異なるため、この公式で得られた点数をとれば偏差値が5上がるとは一概には言い切れません。あくまで目安として捉えて各科目の学習目標を計画する際に利用しましょう。
偏差値を5上げるための勉強方法は?
現在の成績にもよりますが、効率的で最適な勉強法を取り入れることで偏差値を5上げることは可能です。ここでは、偏差値を5上げる方法を5つご紹介します。
自分の学力レベル、苦手科目を分析する
偏差値30の人と65の人では偏差値を5上げるための勉強方法が全く異なります。自分の偏差値が50を下回っている場合には、基礎知識があいまいで、多くの人が得点源としている問題を落としている恐れがあります。そうした状況でいくら応用問題を解き進めたところで偏差値のアップは期待できません。そのため、基礎知識からしっかりと固める必要があります。一方で、偏差値が60オーバーと高めな人は、基本的な知識が身についている状態のため、苦手科目など弱点となる部分を克服することで全体的に偏差値を上げることが可能です。
このように、偏差値を5上げるためには自分に合った勉強方法を選択する必要があります。自分に適していない方法でいくら勉強しても結果にはつながらないため、まずは分析から始めることが大切です。
過去のテストや模試を分析する
模試やテストの結果が返ってきたら、まず点数や偏差値を確認する人が多いでしょう。しかし、点数だけを見て一喜一憂しているようでは非常にもったいないです。模試やテストの結果をもとに、間違えた箇所をしっかり確認することで、自分の弱点を克服して成長することができます。そのためには、「偏差値を5上げるためにはあと何点必要なのか」といった具体的な視点を持つ必要があります。
ミスをしたままで終わらせるのではなく、次に同じような問題が出題されたときに対処できるよう復習することが大切です。特に模試は基本的な問題から実践的なものまで幅広く出題されます。自分の弱点を知るいい機会になるため、ぜひ活用しましょう。
繰り返し復習をする
人間の記憶は1度記憶したことであっても、1週間も経てばその多くを忘れてしまいます。インプットした情報は短期記憶として脳に取り込まれますが、何度も反復することで長期記憶として定着させることができるのです。
記憶を定着させるためには、理解を深める必要があります。1度聞いただけでは完全に理解することは難しいため、復習の際に自分のペースで見直しを行いましょう。理解を深めることができたら、改めて記憶を定着させます。こうしたサイクルを繰り返すことで、長期記憶として定着し、その情報を忘れにくくなるのです。この方法は、基礎を固めるときだけでなく、応用知識を学習する際にも共通したポイントですので、新しい知識をインプットしたときは意識して行ってみると良いでしょう。
勉強のスケジュールを立てる
偏差値を5上げるという目標だけでやみくもに勉強を始めても効率的ではありません。目標を達成するまでに必要なことを分析した上で勉強のスケジュールを計画しましょう。そのためには、生活習慣を見直す必要が出てくるかもしれませんが、これを機に受験を乗り切るための正しい生活習慣を身につけましょう。
スケジュールを作る際は、克服するための内容をより具体的にすることで、毎日を明確な目標を持って勉強を進めることができます。例えば、英語の勉強時間を1時間と決めるだけでは、どの範囲を学習すればいいのか把握できません。「英単語50個を暗記する」など、より具体性も持たせましょう。また、長期的な目標を立てるよりも、弱点を克服することを目的にスケジュールを作ることがポイントです。計画したスケジュールは手帳やエクセルなどに書き込んで、常に見ることができるようにしておきましょう。
自宅学習で短期集中型の勉強をする
短期間で偏差値を上げるためには、勉強にかける時間と集中力が必要です。塾や予備校に通いながら勉強をする方法もオーソドックスで良いですが、勉強だけに集中という心構えを持つことができれば、自分のペースを保つことができる自宅学習も非常に密度の濃い時間となります。
自宅学習を行う際は、授業の復習だけで終わるのではなく、それを踏まえて演習や練習問題にも取り組むようにしましょう。授業の内容を振り返るだけでは、どうしてもインプットだけしか行えず実践の問題に対応することが難しくなります。実践力を身につけるためにも問題集の応用問題を解き進めることが大切です。
偏差値を5上げるために必要な勉強時間
偏差値を1上げるためには、受けたテストの結果や現在の基礎学力などにもよりますが、1科目あたりプラスで約30~50時間は必要になります。例えば、3教科で偏差値5上げる場合で、1科目あたりプラスで必要な勉強時間を30時間とすると、
1科目あたり30時間×5=150時間
が必要となり、それが3教科分であるため、およそ450時間の勉強をプラスで行うことが必要です。
毎日3時間勉強している人であれば、450時間÷365日=約1.3時間を毎日の勉強時間にプラスし、それを毎日継続することで1年に偏差値を5上げることが期待できるのです。ただ、計算によって算出された数字はあくまで目安であり、勉強の効率や現在の偏差値など、人によって異なる可能性があるため、参考程度に確認するようにしましょう。
半年で偏差値を5上げることは可能!
上記と同様の例を用いて、半年で偏差値を5上げるために必要な勉強時間を求めてみましょう。
3教科で偏差値を5上げるためには約450時間は必要になるため、それを半年の180日で割ると、450時間÷180日=2.5時間を毎日の勉強にプラスで行う必要があります。毎日3時間勉強している人であれば、半年間、約5.5時間の勉強を毎日継続することで偏差値を5上げることが可能です。現在の勉強時間にもよりますが、半年で偏差値を5アップしたという例もあるため、きっちりと勉強すれば十分に可能であることが分かります。
受験まで残り3か月でも偏差値は5上げられる!
次は3か月で偏差値を5上げるために必要な勉強時間を求めてみましょう。
3教科で偏差値を5上げるためには約450時間が必要になるため、それを3か月の90日で割ると、450時間÷90日=5時間を毎日の勉強にプラスで行う必要があります。毎日3時間勉強している人であれば、約8時間の勉強を3か月継続することで偏差値を5上げることが可能です。
現在の状況にもよりますが、人によっては3か月で偏差値を5アップしてという例もあるため、最適な方法で取り組めば決して不可能ではありません。
1か月で偏差値5アップは不可能ではない!
最後に1か月で偏差値を5上げるために必要な勉強時間を求めてみましょう。
3教科で偏差値を5上げるためには約450時間が必要になるため、それを1か月の30日で割ると、450時間÷30日=15時間を毎日の勉強にプラスで行う必要があります。毎日3時間勉強している人であれば、約18時間の勉強を1か月継続することで偏差値を5上げることが可能です。
ただ、実際には毎日18時間も勉強に集中することは難しいです。しかし、勉強の効率を上げて自分に合った方法で取り組むことで、偏差値を5上げることは難しくてもそれに近づけることは不可能ではありません。ただ、むやみに勉強するだけでは結果が伴わないため、今回ご紹介した勉強方法を取り入れてみてください。
偏差値達成ツールで必要な勉強時間がわかる
目標の偏差値レベルになるためには、これからどれくらいの勉強時間が必要か、自動で算出してくれるツールが偏差値達成ツールです。
志望校の入試日や学年を設定後、指標となる全国模試を選び、教科ごとの自分の偏差値、目標とする偏差値を入力すると、必要な勉強時間が自動で計算されます。教科別に1日の勉強時間の目安、入試までに必要な勉強時間の目安がすぐに分かるため面倒な計算をする必要がありません。定期的に全国模試を受けて学習計画や勉強方法の見直しをする際などの参考として役立ちそうです。
大学受験において偏差値が5変わるだけでも、合格圏内に入る可能性がぐっと上がります。また、最適な方法で勉強を継続すれば偏差値を上げることはできますが、方法を間違えていると結果が伴わない恐れもあります。今回ご紹介した偏差値を5上げる勉強法を活用して、ぜひ合格圏内の大学を見つけてみてください。