子どもが不登校になってしまったら?(5)不登校児と家庭

ご自身のお子様や知人のお子様が「最近、学校に行くのを嫌がる・・・」「なんとなく心配」という状況になってしまった場合に、保護者となるご両親はきっと「どうしたらいいのか?」と悩まれると思います。

このコラムでは、少しでも皆さんの心配が和らぐことを期待して連載していきますのでご自身やお子様の状況に合う内容だけをうまくピックアップして活用していただければと思います。

少しでも、お子様だけでなく保護者となる皆様も気が楽になればと考えています。

もし、今この記事を読んでいるのが「学校に行きたくない」と思っているご本人だった場合には気楽に、「こんな時代なんだな」「こんな方法があるんだな」と知ってもらえればと思います。悩んでいるのは、実は君だけではなく全国に大勢います。そして、その大勢の為に社会は手を差し伸べれればと考えています。誰でもいいです。誰かあなたが信頼できる人に思いを伝えてください。

不登校児と家庭

小中学生の不登校の理由には
親子関係が上位にあがってきており、不登校のうち10.2%が理由に「親子の関わり方」をあげています。

データは下記のコラムを参照
子どもが不登校になってしまったら?(1)不登校児の現状

家庭環境のどのような要因が考えられる?

家庭環境は子どもがそれぞれであるように、家庭もそれぞれです。当然抱えている問題は異なりますので「何が正しい・間違い」は決して示すことはできません。

しかし、家庭に問題があるということは子どもが問題を抱えているように保護者となる親も問題を抱えている可能性が非常に高いです。

つまり、子どもも苦しんでいるのですが親もまた苦しんでいることを理解する必要がります。

子どもだけが問題ではありません。親の問題も含めて紹介していきます。

家庭環境にある要因とは?

下記に、紹介していく内容は参考例です。
先にも書きましたが家庭の問題は様々で、子どもの問題と同じく簡単に解決できることではありません。

焦らず、じっくりと向き合ってもらいたいと思います。


1)家庭の生活環境の急激な変化

両親の別居(単身赴任や離婚)・近親者の死別・急な引っ越しによる友人との別れ

ここでのキーワードは「別れ」になります。

大人にとっても突然の「別れ」は精神的にしんどいものです。
多くの場合、子どもに上記のあるような「別れ」の準備を十分に与えることは難しいなかで当人達にしてみれば「急激」な変化として「別れ」が発生した時のストレスは想像以上のものです。

また、人だけではなくペットとの別れも子どもにとってはとても衝撃的です。場合によっては初めての「死」である可能性も高いのではないでしょうか。

何かしらの別れは一つのきっかけになる可能性があります。


2)親子関係における認識のズレ

子どもは成長に伴って、外との繋がりは広くなります。
そして独自に他者や社会と比較して自己を構成していきますが、そこは決して親が経験してきた過去と同じにはなりません。
似ていることは、あっても同じにはなりえないのですがここに、親子間での認識のズレが生じます。

親は「子どもを守るため」を理由に自身の経験を絶対として押しつけがちです。
しかし、子どもにしてみればそれは「過干渉」となる可能性も高いでしょう。

また、逆に親が子に興味を示さない「不干渉」「無関心」という事もあります。
子どもにとって、絶対的に安心でき信頼できる相手は親であるにも関わらず「不干渉」「無関心」であると子どもは「自身の価値に対して疑問」を持ち出します。
そうすると、こどもは「無気力」になり自身の存在に対して「不安」を感じるようになり一層不登校へと繋がる要因になります。


3)家族関係の不和

離婚をしていなくとも、両親の不仲や祖父母と両親の不仲、兄弟姉妹の不仲など自分自身が直接関わっていなくても子どもは敏感に感じ取ります。

家庭内の不仲は、「家=帰る場所・安心できる場所」という構図が崩れ、子ども自身の居場所を奪っていきます。

家庭内で不和が起きている場合、おそらくこのコラムを読んでいる保護者の皆様自身がまず「とてもしんどい」状況になっているのではないでしょうか

このような場合、まずは一度立ち止まって見て欲しいと思います。

子どもの不登校よりも、例えば自身の家族関係をしっかりと見直して誰かに助けを求めることの方が大切かもしれません。子どもと同じように社会には家族の問題を専門に扱う機関が思っている以上に身近に存在しています。
子どもの問題で頭がいっぱいになっている今こそ、自身や家族との関係をゆっくりと考えてみることが必要な場合もあります。

 

まとめ

今回は、家庭の問題に触れています。この問題はとてもセンシティブで特に家庭内だけで解決したいと思いがちになる傾向があります。
しかしこのような問題ほど実は家庭内だけで解決するにはあまりにエネルギーが必要でどんどんと皆さんを苦しめていく可能性が高くなります。

少し、立ち止まって子どもだけでなく自身も含めて向き合ってみてください。

「自分だけで」「家族だけで」苦しむ問題ではありません。多くの機関があなたに手を差し伸べていますのでその手を取る勇気を持っていただければ幸いです。

エイドネットスタッフ一同

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