進度か理解度か
塾で一斉指導していると、「申し訳ない」と心で手を合わせることがある。
それは、この生徒は理解していないとこちらがわかっていても、学校の進度との兼ね合いもあり、無理やり放置して進ませることだ。
そして、言い訳のようにこんな風に生徒たちに言うことがあった。
「ここは、かなり難度も高いので、テストで90点以上をめざしていない人は忘れてもいいよ」
或いは、基本問題ではあるが、理解していないことがわかる時もある。
しかし、どうしても、進まないとテスト範囲にまで到達しないので、補習を入れて指導! と言っても時間の限界も出てくる。
学校ではわからないから、塾に来ているのに、その塾でも理解させられない。
オンライン家庭教師エイドネットでは、チューター(講師)は、是非、進言してほしい。
それは、「ここの理解をするのには、あと○○時間必要です」ということだ。
理解していないのに、「とりあえず、言われた時間分は指導しました」では意味がない。
学習指導と保育とは全く意味が異なる。
保護者の立場に立てば、あと○○時間指導してもらえれば、点数が取れるようになると保証してもらえれば、費用の捻出もいたしかねない、と思う人が殆どだと思う。
もちろん、だらだら指導して良いはずはないが、詰め込んでも理解してくれない生徒は実際存在するし、そして、その子がいつまでもその理解スピードとも限らない。
ずっと言い続けていることだが、自信がつきだすと、学習意欲が変化し、進んで能動的に始めるので、そこに合わせて処理速度も速くなる。
良くないのは、もっと時間があれば・・・と思いながら、言われた時間を受動的に指導することだ。