子どもが不登校になってしまったら?(8)不登校と引きこもりは別

ご自身のお子様や知人のお子様が「最近、学校に行くのを嫌がる・・・」「なんとなく心配」という状況になってしまった場合に、保護者となるご両親はきっと「どうしたらいいのか?」と悩まれると思います。

このコラムでは、少しでも皆さんの心配が和らぐことを期待して連載していきますのでご自身やお子様の状況に合う内容だけをうまくピックアップして活用していただければと思います。

少しでも、お子様だけでなく保護者となる皆様も気が楽になればと考えています。

もし、今この記事を読んでいるのが「学校に行きたくない」と思っているご本人だった場合には気楽に、「こんな時代なんだな」「こんな方法があるんだな」と知ってもらえればと思います。悩んでいるのは、実は君だけではなく全国に大勢います。そして、その大勢の為に社会は手を差し伸べれればと考えています。誰でもいいです。誰かあなたが信頼できる人に思いを伝えてください。

不登校と引きこもり

ひきこもり

不登校は自身が所属する学校に行かない状態です。

例えば、「学校には行かないが地元のフリースクールには通っている」など外との繋がりが切れていない子ども達は多くいます。

詳細は下記コラムを参照
子どもが不登校になってしまったら?(7)不登校児の選択

しかし、不登校の中に数えられている「引きこもり」児童生徒に関してはじっくりと家族や専門機関が向き合っていく必要があります。

信頼のおける学校の先生が関わってくれる可能性もありますが多くの場合、学校が関与できる範囲を超えている場合もあります。

そんな時には、専門機関に頼ることも選択肢として準備しましょう。

ひきこもりへの接し方

ひきこもりの問題は当事者だけではなく、そのご家族も含めて、悩みや苦しみを抱え込んでいるケースが多く見られます。また、その経緯や事情はそれぞれ異なり同じではありません。
特に、孤独感に襲われながら、自分以外のすべての人との関係を遮断し苦しんでいることもあります。

家族であったとしても、時間をかけて少しずつ関係を構築する必要があります。
時間的にもかかる事例が多いですので「家族だけで何とかする」と考える必要がないことを知ってください。


ひきこもり地域支援センター

文科省ではなく、厚生労働省が、ひきこもりに特化した専門的な相談窓口としての機能を有する「ひきこもり地域支援センター」を都道府県、指定都市に設置し運営しています。

ひきこもり支援コーディネーター(※)がひきこもり状態にある本人・家族からの電話や直接の相談を受けて、家庭訪問を中心とした訪問支援を行うことになっています。
※ 社会福祉士、精神保健福祉士・臨床心理士等

そして、このひきこもり支援センターを中心に
〇民間団体(NPO法人、民間カウンセラー)
〇教育関係機関(学校、教育委員会)
〇福祉、行政関係(児童相談所、発達障害支援センター、子ども・若者総合相談センター等)
〇就労関係(地域若者サポートステーション、ハローワーク)
〇保険医療関係(医療機関、保健所、保健センター等)
への紹介や連携を担っていきます。

 


引きこもりのゴールは外に出る事ではない

「ひきこもり」は広い意味でメンタルヘルスの問題と捉えられています。

そのため、ひきこもりからの回復・ゴールは

〇こころの健康を取り戻していくこと
〇地域社会の中で新たな自分の在り方を取り戻す

ということになります。
その結果が、学校に繋がる場合もあるかもしれませんし、学校以外の居場所、もしくは自宅かもしれません。

大切なことは、こころの健康を取り戻さないと「人と人との関係性」を再び取り戻すという事に繋がらないと知ることです。

AIDnet cafe(弊社の取り組み):https://www.facebook.com/aidnetcafe/

まとめ

今回は、ひきこもりはきこもりについて紹介をしました。

ひきこもりは、子どもだけの問題ではなく社会問題として現在大人も注目されています。その多くの要因が学生時代の不登校が引き金になっています。

現在は昔に比べると公立・私立ともにサポート体制が充実してきています。しかし、それもご家庭で少し外に踏み出してもらわないとサポート機関からは積極的に関わることはできません。

「自分だけで」「家族だけで」苦しむ問題ではありません。多くの機関があなたに手を差し伸べていますのでその手を取る勇気を持っていただければ幸いです。

エイドネットスタッフ一同

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