意識すれば身につく教授スキル
経験者が必ずしも指導力があるとは限らない。
それは、何度か話したが、生徒を思いやる情熱が前提であり、これが無ければ、どんなスキルも機能しない。
しかし、体験を意識した経験化に落とし込むことで、必ず身についていく教授スキルが存在する。
その最たる例は話した方のスキルである。
注意の焦点化、情報の強調化を如何にするのかというのは、話し方に因るところが大きい。
上記にポイントを置くところでは、必ず意識して、
1.音量を上げる
2.速さを抑える
3.間を若干あける
4.webカメラに顔を近づける
以上を実行する。
ずっと単調に同じ調子で授業を続けていくと生徒にとっては、何が大切だったかよくわからない。
「先生、ここは、力は入ってたなあ」と思わせることである。
私は、その上に情報提示のスキルとして、ノートにポイントには、赤いマーカーで☆を書くという方法をとった。
「先生、今日の授業は☆が多かったなあ」などと授業後に言わせるようになると、生徒も意識が強くなった証拠であり、しめたものである。
また、絶対に間違ってほしくないミスの個所には、私はゴギブリのイラストを書いた。
これは、一つのギャグでもあるが、ゴキブリは私が最も苦手なものなので、そのイラストを示すことで、生徒たちも陥りやすいミスを意識するようになる。
授業デザインの映像化でもある。
どんな方法でも良いから、抑揚をつけていくことで、授業が機能し、生き物に変化する。